看護学生時代、定期試験の真っ最中に
突然鼻血が出たことがありました。
シーンと静まり返った教室。
白い答案用紙にポタッ・・・!!ポタッ、ポタッ・・
やばい!先生~~😭
泣きそうになりながら、無言で先生に助けを求めるのすが
なかなか気づいてくれない先生。
モゴモゴして慌てふためき
ガタガタッと席を立とうとした音で
やっとこさ、先生が気づいて来てくれました。
看護師である先生は、すぐさま
「キーゼルバッハを押さえて!!!」
(はぁ?キーゼルバッハ???)
「しっかりつまんで!下向いて!」
という先生の言葉通りに
とりあえず、下を向き、鼻をつまむ。
しばらくすると、鼻血が止まったようで
トイレに行かせてもらえ
試験を再開させてもらうことができました。
・・・しかし、キーゼルバッハ???
いえ、医療用語としては
なんら、普通の言葉ですが
ド素人の看護学生1年生には
頭の中「???」です。
あとになって
耳鼻咽喉科の授業で習ったんですが
鼻血が一番出やすい場所というのが
この「キーゼルバッハ」という部位。
キーゼルバッハは鼻の先のほうの部分で
血管が浅いところにたくさんあって
けっこう、切れやすい、と。
(耳鼻科の先生にそう習ったように思いました💦)
そして、鼻血が出た時に上を向くと
鼻血がのどの奥に流れてきて
飲み込んでしまうから、よくないと。
じゃあ、子どもの時に鼻血が出た時に
親に教えてもらったんは、なんやったん!?
って感じです。
私が子どものころは
鼻血が出たら
ティッシュペーパーを鼻に詰めて上を向く
というのが鉄則でした。
これ全部間違いやったんか・・・。
真実を知る私。
ティッシュペーパーで圧迫は悪くはないのですが
ティッシュペーパーを取る時に
やっと止まった血管のかさぶたも取れてしまって
また、血が出やすくなるので
結果的には止まるのに時間がかかる
ということでした。
ちなみに、私は
耳鼻科病棟で働いていたことがあるのですが
キーゼルバッハを圧迫して、鼻血が止まらない時は
救急で耳鼻科や救急病院に受診して
鼻血を止めてもらいます。
病院では
「ボスミンタンポン」を鼻の中に詰めて鼻血を止めます。
ボスミンというのは、血管を収縮させる効果がある薬で
ボスミンを低濃度に薄めたものをガーゼや綿球にしみこませて
鼻に詰めます。
ちなみに、ボスミンは原液で使用すると
血圧がべらぼうに上がって大変なことになりますので要注意💦
(血圧200どころの騒ぎではありません💦)
でも、たいていはキーゼルバッハ圧迫で
止血します。
でも、この経験があったからこそ
自分の子や、近所の子が鼻血を出した時には
けっこう役に立ちました~。
小鼻をしっかりつまんで、下を向く。
5分ほどで、止まります。
機会があるかないかは分かりませんが
おためしあれ。